header_img

 ■vol.37 バイオプラスチックが新たな作物を育てるための栄養分に

(キーワード:プラスチック、サーキュラーエコノミー、二酸化炭素排出量)


Anthropocene誌からバイオプラスチックを肥料に変える技術を開発したという研究を紹介します。通常のプラスチックは化石燃料を原料としていますが、バイオプラスチックは、トウモロコシ、小麦、農業廃棄物などの再生可能な原料を用いて製造されます。化石燃料を使用しないため、排出量が少ないのが特徴ですが、従来のプラスチックと同様に、製造工程で高い耐久性を実現しているため、自然界では分解されにくいという特徴があるとのことです。Green Chemistry誌に掲載されたこの研究では、バイオプラスチックから尿素を副産物として生成し、新たな作物を育てるための栄養分として活用できると報告しています。尿素の工業生産にはエネルギーを多く使い、世界の年間排出量の2%を占めているそうですが、この方法では肥料による環境汚染を減らし、農業による膨大な排出量の削減にも繋がるとしています。洗剤の容器にも活用できる技術になるかもしれません。こちらから是非ご覧ください。