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 ■vol.45 パンを食べる菌の胞子が作り出す天然繊維

(キーワード:サステナブルファッション、食品廃棄物、繊維開発)


Anthropocene誌から米国化学会(American Chemical Society)で発表された新しい研究を紹介します。国連環境計画(UNEP)によると、ファッション産業は世界の二酸化炭素排出量の10%を占め、水の消費量も2番目に多い環境負荷の高い産業となっています。この問題を解決するため、スウェーデンのボロース大学の研究者らはパンを食べる菌を活用し、食品廃棄物をレザーや綿、紙のような見た目の素材に変換することに成功しました。この菌類を使った素材は、食品廃棄物を経済的に活用できるほか、従来の素材に比べて水やエネルギーの使用量がはるかに少なく、製造も短時間で済むとのことです。洗濯の対象である衣類の環境負荷を減らすため、サステナブルな繊維開発が様々な方法で進んでいるようです。詳しくはこちらからご覧ください。