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 ■vol.57 環境に優しいグリーン製品は必ずしも環境に無害ではない

(キーワード:洗濯用洗剤、環境負荷、毒性)


Anthropocene誌からEnvironmental Toxicology and Chemistry誌に掲載された研究を紹介します。 環境に優しいことを示す「グリーン」とマークされ販売されている家庭用洗剤やパーソナルケア製品は、実際に環境に優しいのかということについて研究者が検証したところ、従来製品と同等かそれ以上の毒性を持つことがわかったと報告しています。 研究では、ガラスエビとミジンコに様々な家庭用品を暴露し毒性を調べた結果、他の製品カテゴリーと比較して洗濯用洗剤は最も毒性の高いものの一つであることがわかったと報告しています。 本研究では、生分解後また光分解後の製品でも毒性について検証しており、「グリーン」製品として販売されている製品は毒性と分解性の両面からしっかりとした評価を行う必要性があると指摘しています。 洗濯用洗剤だけでなく、食器用洗剤やマウスウォッシュなど様々な製品の毒性について検証結果がまとめられています。 是非こちらから詳細をご覧ください。