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 ■vol.60 家電製品間の通信を調整することで電力需要の急増をコントロールできる

(キーワード:エネルギー、電力需要削減、アルゴリズム)


Anthropocene誌からIEEE Transactions on Power Delivery誌に掲載された研究を紹介します。 パデュー大学の機械工学者、 Kevin Kircher氏が率いる研究チームが、エアコンなど様々な家電製品を調整する周期的負荷機器の稼働を管理する一連のアルゴリズムを開発したと報告しています。 この方法では、周期的負荷機器が近くにある他の機器から、どれだけ緊急に稼働する必要があるかという情報を処理し、温度設定値に最も近い機器の電源を、電力負荷の合計が所定の閾値以下になるまで切ります。 これによりピーク時の電力需要を4分の1以上削減できることが分析によりわかったそうです。この方法は大きなアパートやホテルのような規模で活用できますが、都市や州などの大規模な送電網での活用においてはまだ課題が残っています。 しかしながら、各家庭において、洗濯やエアコンなどの電気の使い方をこのようにコントロールすることができれば、電力のひっ迫を避けることができ、上手な電気の使い方が可能になるかもしれません。 是非こちらから詳細をご覧ください。