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 ■vol.1 洗濯による環境への影響

(キーワード:未来洗浄研究会、洗濯、環境、サステナブル、エネルギー)

皆さんは週に何回洗濯をしていますか?週1〜2回でも年間100回近くになりますし、毎日のようにしていれば350回、これが日本中の約5000万世帯で行われています。日本では毎日1回以上洗濯している家庭も多いのではないかと思います。

なぜこんなに洗濯をするのでしょうか。清潔感だけでなく、綺麗になったタオルや服からのいい香りだったり、気分が良くなるという理由もあるかと思います。または服から嫌な匂いをさせないといった周りの人への配慮や、シミや食べこぼしを綺麗にして服(もの)を大切にするといった倫理的な価値観も影響しているのかもしれません。

この洗濯によって環境へどのような影響があるのでしょうか。

汚れた服やタオルを洗濯するためには、洗濯機に水を入れて、洗剤を入れて、電気を使って洗濯機を動かします。「水資源」「洗剤原料の石油や植物油」「エネルギー」を使って、服やタオルをきれいにしているわけです。

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さらに、洗濯をすると、洗剤成分や汚れを含んだ排水が出ますし、洗剤容器もごみになり、エネルギーを使っているのでCO2も出しています。また、繊維がこすれると、どうしても細かい繊維が抜け落ちてしまいますが、化学繊維の場合は、マイクロファイバーと言われているマイクロプラスチックの一種が下水に流れ込み、海に流出しています。1回の洗濯で、大気や海に影響があるわけです。このままの洗濯では、サステナブルでないように感じます。

洗濯の環境影響サステナブルな洗濯方法を業界の垣根を超えて、話し合う場が未来洗浄研究会です。企業などの「作る側」と消費者などの「使う側」が協力して、私たち一人一人にできるサステナブルな洗濯を考えていきたいと思います。