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 ■vol.39 プラスチックのゴミの島が海に新たな生態系を作り出す

(キーワード:プラスチック、廃棄物、海、生物多様性)


Anthropocene誌からNature Communications誌に掲載された新しい研究を紹介します。スミソニアン環境研究センターの研究チームが、海に流れたプラスチックゴミが集中する場所として知られる「太平洋ゴミベルト」からサンプルを採集し調べたところ、沿岸に生息する種と外洋に生息する種の両方を発見したと報告しています。科学者はこのような新しい生物群集を「新外洋性(Neopelagic)」と呼ぶことを提案しています。さらに、2011年に東日本大震災による津波で漂流した瓦礫は、6年かけてハワイや北米に漂着し、日本沿岸に生息する約300種の海洋生物を運んでいたこともわかっています。洗濯で排出されるプラスチック廃棄物も海の生物分布に影響を及ぼしているかもしれません。詳しくはこちらをご覧ください。