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 ■vol.4 マイクロプラスチックと大気汚染

(キーワード:マイクロプラスチック、大気汚染、水質汚染)

最近マイクロプラスチックに関して色々なところで取り上げられるようになりました。プラスチックの利用をいかに減らしていけるかということをニュース番組でも取り上げるようになり、特に海水や海洋生物への影響についてよく知られるようになりました。ただ、影響は海だけではないようです。

マイクロプラスチックが大気中で検出されていたり、私たちの水道水、また雨からも検出されているそうです。軽くて小さなマイクロプラスチックは空気中に簡単に浮かび、遠くに運ばれているとのことです。「ネイチャー・ジオサイエンス」は都市から遠く離れたピレネー山脈でパリと同程度の濃度のマイクロプラスチックが大気から検出されたと報告しています。2017年に発表された研究は、世界の水道水のサンプルを検査した結果、約83%の水道水からマイクロプラスチックが検出されたと報告しています。その中でもアメリカの水道水が最も汚染されていて、94%の水道水からマイクロプラスチックが検出されたそうです。貝類を食べる人はより多くマイクロプラスチックを摂取しているそうで、私たちの便からもマイクロプラスチックが検出されていると報告されています。さらにマイクロプラスチックは動物の内分泌系やリンパ系に影響を与えることもわかっているそうです。

洗濯から排出されるマイクロファイバーもマイクロプラスチックによる汚染の原因の一つです。私たちが日々使っているプラスチックが、回り回って私たちの体の中に戻ってきているということは、人間による環境汚染で私たち自身も汚染していることになります。プラスチックの循環から、人間と地球の繋がりが見えるように思います。

今回はこちらの記事(英語日本語)を参照しました。ぜひご一読ください。