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 ■vol.52 自然に基づいた農法により化学肥料の使用量を削減できる

(キーワード:自然に基づいた農法、生態的集約化、化学肥料、サステナブルな農業)


Anthropocene誌からNature Sustainability誌に掲載された新しい研究を紹介します。 この研究は、ヨーロッパとアフリカで使われた自然に基づいた農法に関する30以上の長期的な研究で集められた大量のデータを分析し、 作物の多様化、マメ科植物などの窒素固定植物の栽培、廃棄物の土壌への撒布などの方法が、世界の農地で高収量を得るために投与されている化学肥料の大部分を代替できると報告しています。 まだ課題はあるものの、自然に基づいた農法を普及することにより、世界で過剰に使用されている化学肥料による環境汚染を軽減できるだけでなく、 肥料の余剰分を必要な地域に振り分けて作物を増やすことで、世界の食糧安全保障を向上することに貢献するだろうと研究者らが述べています。 洗剤の材料として使われるアブラヤシのサステナブルな栽培方法のヒントになるでしょうか。 是非こちらからご覧ください。